色と感情の対応表が働かない理由
ネット上で出回る対応表は、赤を怒り、黒を悲しみ、黄色を喜びに結びつけます。こうした対応の実証的な裏づけは弱いものです。子どもが赤を選ぶ最も多い理由は、箱の中でいちばん鮮やかだから、あるいは単にその日に手が届いたからです。
色の好みは年齢でも変わります。幼い子は彩度の高い色に引かれ、物の実際の色を使う傾向は象徴期に入ってようやく落ち着きます。4歳が紫の木を描いても何も意味しません。8歳なら、一言たずねる価値はあるかもしれません。
では、どこを見るか
- 色数が狭まる:五、六色を使っていた子が何週間も一色になっている。
- 特定の人物の色:家族の絵でみんな塗られているのに、一人だけ何度も白いまま。
- 色と内容の食い違いが続く:楽しい場面と説明されるのに、毎回暗い色で描かれる。
- 子ども自身の語り:本人の話は絵よりも多くを伝えます。
解釈するより、たずねる
絵についていちばん信頼できる情報源は、描いた本人です。開かれた、評価を含まない問い——「これ、どんなお話か教えてくれる?」——は、どんな色の対応表よりも多くを与えてくれます。子どもが語る物語は、たいてい大人が見たものとは違います。
よくある質問
子どもが黒しか使いません。心配すべきですか。
それだけでは心配いりません。黒は最もきれいな線になり、輪郭を描くために選ぶ子は多いです。大事なのはその子自身の習慣からの変化です。以前は色を使っていたのに何週間も一色なら、ほかの様子と合わせて読み、続くようなら相談してください。
色の意味の対応表は当たりますか。
実証的な裏づけは弱いです。色の選択は、手の届いたクレヨン、年齢、文化、その日の気分で説明できます。色から感情へ一直線に進むのは信頼できません。
絵について、どう聞けばいいですか。
開かれた形で、評価せずに。「これ、教えてくれる?」「ここで何が起きてるの?」など。「どうしてこんなに暗く描いたの?」のような問いは身構えさせ、話を止めてしまいます。