- なぐりがき期scribbling stage
- 描画の最初の段階で、およそ2〜4歳。制御のない線から始まり、制御された線へ移り、描いたあとに子どもがそれに名前をつけることで終わります。
- 前図式期pre-schematic stage
- およそ4〜7歳。見てそれと分かる形が初めて現れる時期です。大きさも色も現実とは対応せず、人が家より大きく描かれることもあります。
- 図式期schematic stage
- およそ7〜9歳。子どもは対象ごとに自分の描き方の型をつくり、それを繰り返し使います。基底線と空の線が現れるのもこの時期です。
- 図式schema
- 子どもがある対象のためにつくりあげた、その子だけの描き方の型。一度できあがると、同じ家も同じ人も毎回同じ形で出てきます。この繰り返しは習熟のしるしです。
- 頭足人tadpole figure
- 胴体がなく、足が頭から直接生えている人物像。前図式期のもっとも特徴的な絵で、4〜7歳に見られるのは想定内です。
- 基底線baseline
- 紙の下のほうに引かれ、その上に人や物が立つ水平の線。子どもが空間を整理しはじめたことを示す、図式期のしるしのひとつです。
- レントゲン画x-ray drawing
- 見えないはずのものを描くこと——家の壁の向こうの家具、おなかの中の食べもの。幼い時期には想定内の表現です。
- 誇張exaggeration
- 子どもが大事だと思うものを不釣り合いに大きく描くこと。それだけでは読み取れません。描いた順番や紙に残った余白も大きさを左右します。
- 筆圧pencil pressure
- 線を引くときに鉛筆にかける力。まず第一に運動制御の指標であり、年齢とともに整っていきます。感情と結びつけるには、その子自身のふだんから継続してずれていることが必要です。
- 投影法の描画テストprojective drawing test
- 子どもの絵からその内面を推し量ろうとする一群の技法。単独での診断的妥当性は限られており、臨床では会話を始めるために使われます。
- DAPDraw-A-Person
- 子どもに人を描いてもらう技法。細部の数から認知的な成熟度を見積もるのに使われますが、性格の指標としては弱いものです。
- HTPHouse-Tree-Person
- 子どもに家と木と人を描いてもらう技法。解釈は実施者に大きく左右され、標準化は限定的です。
- KFDKinetic Family Drawing
- 子どもに家族みんなが何かをしているところを描いてもらう技法。誰が描かれ、誰がいないか、人物の間隔はどうかを手がかりに会話を開きます。家族関係を測るものではありません。
- ローウェンフェルドの段階Lowenfeld's stages
- ヴィクター・ローウェンフェルドが1947年に記した、子どもの絵をなぐりがきから写実まで五つの段階で捉える枠組み。2025年の研究では順序は保たれる一方、移行の年齢は子どもによって大きく異なることが示されました。
用語集
子どもの絵の 用語集
描画の発達に関わる用語を、短く控えめに定義しました。